時間の価値|今の1万円と1年後の1万3千円、どっちが得?
お金は「いつもらうか」でも価値が変わる。利回りの考え方や、雪だるまのように増える複利のしくみを、お年玉の例でやさしく解説します。
親戚のおじさんが言いました。「今1万円か、1年後に1万3千円。どっちがいい?」。今すぐ欲しい気持ちも分かりますが、お金の世界ではこの質問にちゃんとした考え方があります。
お金には「時間の価値」がある
今もらう1万円と、1年後にもらう1万円は、同じ価値ではありません。今もらえば、そのお金を使うことも、増やすこともできるからです。これをお金の時間の価値と呼びます。
だから「待つ」ことには、ちゃんと値段がつきます。今回の例では、1年待つ代わりに3千円が上乗せされています。
30%増えるのは、ものすごく有利
1年で1万円が1万3千円になるのは、1年で30%増えるということです。これを「利回り30%」と言います。
銀行の普通預金の金利は、1%にも届かないことがほとんどです。それを考えると、おじさんの提案は、とても有利な条件だと分かります。
雪だるま式に増える「複利」
増えたお金をそのまま置いておくと、次の年は増えた分にもまた利子がつきます。これを複利と言います。雪だるまが転がるほど大きくなるように、時間がたつほど増え方が大きくなります。
「72 ÷ 利回り(%)= お金が2倍になるまでのおよその年数」
利回り 6% なら 72 ÷ 6 = 約12年で2倍
利回り 1% なら 72 ÷ 1 = 約72年で2倍
これは「72の法則」と呼ばれる、かんたんな目安です。世界的な投資家ウォーレン・バフェットも、この複利の力を長い時間をかけて味方につけた一人です。
待つことにもリスクはある
ただし、待てばいつも得とは限りません。1年後に本当にもらえるか(約束が守られるか)、その間に物の値段が上がってしまわないか、といったリスクもあります。今回は「おじさんは約束を必ず守る人」という前提だったので、待つほうが有利でした。
今と未来のバランス
今を楽しむことも大切です。全部を将来のためにがまんしていたら、毎日がつまらなくなってしまいます。「半分は今使って、半分は将来のために」というように、自分なりのバランスを見つけることが、長くお金と付き合うコツです。
この記事は、診断の「お年玉」の問題をもとにしています。